新城の養蚕と繭の糸引き体験
更新日 2016/07/23
6月15日(日)、新城総合公園わんぱく管理棟にて、イベント「新城の養蚕と繭の糸引き体験」を開催しました。
当イベントは今年で3回目となりますが、今回は富岡製糸場の話題もあってか、
事前の受付も早々に締切となり、定員オーバーとなるほどの盛況ぶりでした。
講師は養蚕農家で研修中の矢澤由紀子さんが務めてくださいました。
養蚕業の現状や、お蚕の生態、絹糸の性質など、さまざまな視点からお話を聞かせてくださいました。
会場から次々と質問が出て、参加者の方たちの関心の高さを感じました。
こちらが、養蚕農家の海野さんご夫妻。
御年90歳と88歳というご高齢で、伝統を守り続けてくださっています。
愛知県では、出沢地区に2軒しかない養蚕農家ですので、いわば重要文化財級の存在です。
この日は出荷作業の途中ながら、貴重なお時間を割いてお越しくださいました!
講義が終わると、次に座繰り体験を行いました。
繭を煮て、座繰り機にしかける場面です。
繭から糸が引き出される様子を、みなさん食い入るようにみつめていらっしゃいます。
30粒の繭から糸を集め合わせて、1本の糸にしていきます。
みなさんに少しずつ体験していただきました。
繭から糸を引き出すのに夢中になる子どもさんもみえて、
伝統文化を体験していただく機会を設けた私たちも、大変うれしくなりました。
矢澤さんが持ってきてくださった資料と、海野さんのところからお借りした資料などで、
会場内はちょっとした資料館のように。
糸や、繭、蚕の卵、養蚕農家の必携本・・・
たくさんの貴重な資料を拝見することができました。
参加者の方々からは、参加した感想として、大変貴重な機会だった、養蚕の伝統を失くしてはならないなどの
感想をいただきました。
これまでも当イベントには関心の高い方が多かったのですが、今年はいつもに増してみなさんの思いが熱く、こちらが逆に感動するほどでした。
今後も、貴重な伝統文化を伝える機会を設けていきたいと思いました。
ご協力してくださいました、講師の矢澤さん、海野さん、参加者の皆様、ありがとうございました。